真鈴社も12/28~1/5まで年末年始のお休みをさせていただいております。
わたくしも大晦日より本日までホテルでゆっくりと過ごさせていただきました。ホテルでも年末から年始にかけて、年越しそばのサービスや、おせち料理、お屠蘇サービス、初詣への送迎、お琴の演奏などなど、さまざまなイベントが用意されておりました。
思えば日本では季節にあわせたさまざまな行事がたくさんありますね。最近ではお正月でも晴れ着姿はめっきり少なくなりましたが、お琴などの和の楽曲がBGMとして流れているのを聞くと、“あぁ、年が明けたんだなぁ”と感じます。
日常生活で筆で字を書くということも、かなり少なくなっておりますが、やはり墨の香りや筆文字の美しさはいつまでも残していきたい日本文化です。
今日は自宅に帰りましたので、1日遅れの書き初めをさせていただきました。今年もみなさまに喜んでいただけるような作品を発表していかれるように精進してまいります。
みなさま、穏やかなお正月をお迎えのことと存じます。
旧年中はお世話になりまして、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年は美文字ブームで、様々な本が出版され、テレビでも美文字の番組が数多くみられ、美文字ペンや美文字筆ペンもたくさん出回りました。みなさまの中にも購入された方がいらっしゃるのではないですか?
優れた書籍もたくさんありますので、そういう本で勉強されるのも一つの方法だと思います。ただ、自分ではなかなか自分の癖や欠点が見つけにくいものです。やはり的確にアドバイスしてもらえると、上達も早いです。
今年もたくさんの方との出会いが待っていることと思います。美文字のルールを覚えて、それを自分で再現できれば、誰でも美文字が書けるのです。そのことをたくさんの方に知っていただき、字を書くことが楽しくなっていただけるように、今年も頑張って参りたいと考えております。
どうぞみなさま、お教室でお目にかかりましょう!お待ちしております。
「喜」という字は、年賀状でも普段のあいさつ文でも、また名前でも登場します。でも画数が多く、字全体が大きくなりがちなので、不得意な方は多いのではないでしょうか。そこで今日は「喜」の書き方をお話します。
まず横画が多いので、長さの違いに気を付けてください。一画目よりも三画目の横画の方が短く、九画目の横画を最も長く書いてください。このとき一画目と三画目の横画と九画目の横画の長さの違いをしっかり出した方が、字にメリハリがでてきれいに見えます。
横画と口の間の空間はすべて同じくらいの間隔にしてくだい。字の中の空間は同じ大きさにした方がきれいに見えます。
口が2回出てきますが、縦画と横画の交わり方に注意してください。四角の中に何かしら画がある場合は、右側の縦画が長く出ます。四角の中に何も入らない場合(口しかありません)は、横画が長くでて交わります。写真の口の交わり方に注目してください。縦画が出るのか、横画が出るのかは普段から字を書くときには注意されるといいと思います。ついつい気にせず書いてしまうポイントですが重要なことなんですよ!
口は少し横幅を広げ、下をすぼめるように意識して書かれるといいでしょう。
この週末に年賀状を書かれる方も多いのではないでしょうか。
わたくしの講座内でも、今週で年賀状の添え書きについてのお稽古を終了します。そして来週または来年のお稽古から、元のカリキュラムに戻ります。
今日は年賀状を書く際に気を付けるポイントをお話します。
まず、縦書でも横書でも、文章を書く際には文字の中心を合わせて書くということを心がけましょう。個々の字の形を気にするよりも、文章が串刺しになったように中心が通っているときれいに見えます。
次に横画は少し右上がりにし、字形はやや縦長に書くと大人っぽい美文字になります。
文章を書くときには、文字の大きさの割合を「漢字 10、カタカナ 8、ひらがな 7」にし、漢字よりひらがなを小さく書くとバランス良く見えます。
横書の場合は、縦書よりも字と字の間を詰めて書くと比較的まとまりやすいです。
「お元気ですか」というように文章の途中に濁点が入る場合は、「お元気てすか」と一文を書いてしまってから最後に「で」の濁点を打つと、文全体の気脈が途切れずにまっすぐまとまりよく書けます。途中で濁点を打ってから次の文字を書くと、濁点を打った際に気脈が途切れ、中心がぶれたり字と字の間が不自然に空いたりします。
「よろしくお願い致します」「どうぞお立ち寄り下さい」などは、「よろしくお願いいたします」「どうぞお立ち寄りください」と書いた方が視覚的にきれいに見えます。
ビジネス文書ではありませんので漢字を多用するのではなく、うまくひらがなを使用して、優しいきれいな文面になるよう心がけましょう。
「よろしくお願い申し上げます」というフレーズは、人生の中で最も多く書いたり、打ったりするのではないでしょうか。今日はこの「願」という字を取り上げてみます。
まず、へんとつくりは同じ配分だということを頭においてください。次に、原の「ノ」と頁の「ノ」の高さがつぶれないように、ゆったりと空間を確保してください。そして原の「日」の部分は大きく書いてください。ここが小さくなると、下の「小」の部分を伸ばして帳尻を合わせがちなので、間延びしてバランスが悪くなります。原がいいバランスで書ければ、頁はそれと同じ大きさで書けばいいのです。
頁の下の「ハ」は左右同じように広げてください。右の点が軽くなりがちです。原の「日」を下すぼまりがきつく書くと、空間が少なくなり字の明るさがなくなりますので、ほどほどにしましょう。頁の「目」の部分は、長細い四角なので、下すぼまりにはしません。まっすぐに書きます。
以上の点に気を付けて、きれいな「願」を書いてください。
七宝焼きといえば、ペンダントやループタイなどのアクセサリーを思い浮かべます。それも割と年齢層としては高めの方が持つ和風のアクセサリーというイメージでした。
銀座の教室を始めてから、銀座を歩く機会が増えましたので、先日も講座の帰りに歩いていると、“安藤七宝店”のウインドウにクリスマス関連グッズが飾ってあり、とてもきれいだったので思わず写真を撮りました。写真では限りがありますので、是非銀座に行かれたらお立ち寄りください。
帰って来てネットで調べてみたら、お値段も手ごろな飾り皿やストラップ、ピンバッヂなどもありとてもきれいです。仕事柄ペン立てやペン皿などを使いますので、今度開店している時間に行って、赤桜のペン皿を買いたいと思います。
「今年もお世話になりました」「今後ともよろしくお願いいたします」「来年が良い年になりますようお祈り申し上げます」「風邪が流行っておりますので、お体を大切になさってください」など、この時期だけでなく普段から書く機会の多い「お」という字ですが、うまく書くのはなかなか難しいものです。
文章の中でひらがなの占める割合は6~7割だと言われております。したがってひらがながうまく書けるようになれば、きれいな文章を書くのは目前です。
今日は「お」の書き方を説明します。まずひらがなは、縦画の位置に注意すると、失敗が少なくなります。悪い例の上段左のように、「お」の縦画が中心線上にきてしまう人が少なくありません。「お」の縦画は中心線より左側に書いてください。横画と交わる位置は、左が長く、右が短くなるように、まっすぐおろしてください。折れ曲がる部分では一旦止まって方向を変え、ゆるやかに右に盛り上げていきますが、盛り上げ過ぎてはいけません。そして、「お」の最も大切な部分が“点へのはねあげ”です。はねる方向が点につながるようにするのが基本ですが、悪い例下段左のように、全然違う方向にはねる人が多いです。そして最後の“点”は一画目の斜め上あたりに大きく書いてください。点が小さいまたは下がっている人が大勢います。以上の点に気を付けて、書いてみてください。
年賀状では「旧年中はお世話になりました」「今年もよろしくお願いいたします」「今年こそお会いしたいですね」など、一言書き添える文章に「年」が入ることが多いと思います。今日は「年」のきれいな書き方についてお話しようと思います。
まず全体の横画は少しだけ右上がりを意識し、三本目の長い横画は少し上に反らせるようにして書いてください。中心にある縦画はまっすぐに長くしてください。特に三本目の横画と交わった後を長めにすると、かっこよくなります。
三本の横画の間の空間は同じくらいにして、決して一本目と二本目が狭く、二本目と三本目の間が広くならないようにしてください。
縦書きだけでなく、横書きの文章を書く場合でも、「年」は縦長にした方が見栄えが良くなりますので、心がけてください。
街のあちこちでクリスマス風の飾り付けが目立ってきました。数日前にもクリスマスツリーの写真をブログで載せさせていただきました。やはりクリスマスといえば赤・緑・白・金というイメージです。この時期にお花屋さんでたくさん見かける真っ赤なポインセチアを見ると、『あぁ、もうクリスマスの時期かぁ・・・。』と思います。
ところが、今日真っ青なポインセチアを見かけました。あまりに真っ青だったので、ポインセチアではないのかと思うほどです。最初は『めずらしいなぁ』『きれいだなぁ』と思いましたが、見ているうちに『なんか痛くない?』とかわいそうな気分になってしまいました。今は遺伝子を操作して色々と品種改良できたりしますが、あまりに突飛なものはなんだかかわいそうに思えてきます。みなさんはどうお感じになりますか?
昨日のブログで、毎年この時期は、街中でクリスマスツリーを見ることができて季節を感じられるから好きだと書かせていただきました。
このところ作品展でバタバタしておりましたし、朝活で夜暗いうちから出かけて、夜暗くなってから帰るという日も多かったので、気づかないうちに玄関のばらが咲いておりました。少し前はまだ固いつぼみでしたが、こんなに朝晩が寒くても外で元気に咲いている姿に自然の強さを感じます。
忙しくしているということを言い訳にしてはだめですね。花や植物の息吹を感じ、季節を愛でる心を忘れていては、感性が鈍ってしまいます。忙しいときほど、きれいな花を見たり、木々の葉の落ち具合を感じたりする心の余裕を持ちたいものだと思います。
今日は「美しいかな書展」もいよいよ最終日です。今回は金子みすゞの詩を書いた調和体作品と舞扇の他に、写真の巻子作品も展示してもらいました。
でもいろいろな方の反応は、「仮名は読めないから、この巻物も何が書いてあるのかわからない。調和体作品は読めるから、何が書いてあるかわかっていいね。」という感じです。
確かに変体仮名がたくさん使ってあり、連綿で字と字がつながっていたら、どこまでが一文字かわからなくて読めないでしょうね。
たとえ読めなくても、みて楽しんでもらえる作品が書けるように工夫していきたいと思います。
今回の会期中に多くの方にご来場いただき、お気遣いいただきました。みなさんお忙しいでしょうに、本当にありがたいことです。心から皆様に感謝いたしております。
今、銀座で「美しいかな書展」が開催されているというお話は、ここのところ何回か載せさせていただいております。この展覧会は、2年に1回の社中展ですので、普段の公募展と違い気楽に楽しんでいただけると思い、生徒の方や知り合いの方に案内をお出ししています。
今日は以前ペン字を習っていた方がお友達と一緒に観に来てくださいました。娘さんの就職の折に字をきれいにしたいということで、期間限定でお嬢様とお母様が一緒に受講されていました。お嬢様は少し遠方で就職されていますので、お母様がいらしくてくださったのですが、懐かしい方との再会は本当に嬉しかったです。
今回は生徒の方もたくさん来ていただき、本当にありがたく思っております。展覧会もあと2日。今日、明日はお当番ではないので、来ていただいた方とゆっくりお話しができるかと楽しみにしております。
我が家は読売新聞を購読しております。平日は忙しくしているため、新聞を落ち着いて読むことは少ないのですが、何か気になる記事があると日曜にまとめて目を通しております。11/7(木)の朝刊に「年賀状辞退のはがき」の出し方に関するマナーが掲載されていたので、興味深く読みました。
その記事によると、年賀状を辞退する際のポイントは
・年賀状で伝えるのは避け、12月初旬までにはがきで出す
・相手に不要な心配をかけないために理由をしめす
・「どなた様にも」などと全員に同じ対応をしている意味合いを伝える
・付き合いそのものをやめるわけではないので「皆さまのご多幸をお祈りします」や「今後も変わらぬお付き合いをお願いします」などの言葉を書き添える
ということだそうです。(読売新聞の記事を引用)
ご高齢になると年賀状を出すことも負担なのでしょうが、せっかくの日本の風習ですし、年に1度年賀状でつながっているご縁もあるので、年賀状は続けていただきたいものです。